顧客のニーズに応えるには
お客様のところで30年動いた組立装置が壊れました。
エフ・アイ・ティを起業する前に設計した装置で、保守管理を引き継いで現在まで稼働し続けていました。
メカは最低でも10年は問題なく動くように設計しますが、電子部品の寿命は約10年なので絶対壊れます。
寿命を左右するのは通電時間で、中でもコンデンサが一番壊れやすいです。
辛うじて過去の図面データはありましたが、もう一度作るとなると500万から600万はかかります。
今からまた投資するとなるとお客様も悩むところだと思います。
装置案件はいろんな話が来ますが、お客様は幾らなら発注するか、つまり高いと思うか安いと思うか、その投資はどれだけ効果があるか、何年で償却できるかを考えています。
なので我々は如何にシンプルな設計をして、知恵を絞って画期的なシステムを考えるかが重要になってきます。
全体のコストを抑えた提案をしなければ、お客様から選択してもらえないのです。
だからこそ顧客のニーズに応えるためには、求められることをお客様目線で推測して理解し、今よりももっと良い方法は無いか考えることが大切なのだと日々考えながら設計しています。